📝 編集部より
「もう会えない」というLINE一行で、突然終わった——33歳ゆきさんが語る、予告なしの別れとそこから立ち直るまでの体験です。
📋 この記事の結論
- 婚外恋愛相手から突然別れを告げられた体験談
- 誰にも打ち明けられない失恋は、通常の恋愛より立ち直りに時間がかかる
- 時間の経過と生活の立て直しが回復の鍵だった
👤 この体験談の語り手
- 名前:ゆき(仮名)
- 年齢:33歳・女性
- 職業:正社員
- 家族構成:夫・子どもなし
- 婚外恋愛歴:4ヶ月(終了)
「突然終わった。心の準備なんてできていなかった。」
「もう会えない」
LINEでその一言を受け取ったのは、夜の11時過ぎだった。夫はもう寝ていた。台所で一人、スマホを持ったまま立ち尽くした。
33歳、正社員、結婚3年目。子どもはいない。婚外恋愛を始めたのは、4ヶ月前のことだった。
目次
4ヶ月間——何があったか
相手は取引先の男性(38歳・既婚)だった。仕事上のやりとりが増えて、「食事でも」と誘われた。断る理由がなかった、というより——断りたくなかった。
最初の2ヶ月は楽しかった。月に2〜3回会って、仕事の話も、くだらない話もした。夫には言えない本音を話せる場所ができた、という感覚があった。
3ヶ月目に入った頃から、変わった。彼の返信が遅くなり始めた。会う頻度も減った。「忙しいんだよね」と言われ続けた。それでも私は待っていた。
別れを告げられた夜
「少し話したいことがある」というLINEが来たのは、月曜の夜だった。仕事終わりに電話をもらって、その10分で終わった。
「ごめん、やっぱり続けられない。家族のことを考えると、これ以上は無理だと思う」
4ヶ月だった。短いと思う人もいるかもしれない。でもその4ヶ月、私はかなりの感情を注いでいた。それが10分の電話で終わった。
怒りはなかった。ただ、呆然とした。そして——誰にも話せないことが、いちばん苦しかった。
婚外恋愛の終わりは、誰にも言えない
普通の失恋なら、友人に話せる。泣きながら電話できる。でも婚外恋愛の終わりは、誰にも言えない。
夫に言えないのは当然として、友人にも言えなかった。「既婚なのに何をしていたの」と思われるのが怖かった。SNSに吐き出すこともできない。職場でふとした瞬間に涙が来ても、トイレで一人でこらえた。
その孤独が、別れそのものより長く続いた。
立ち直るまでにかかった時間
1ヶ月ほど、引きずった。LINEを見返してしまう日もあった。彼のSNSを検索してしまう夜もあった。そのたびに「何やってるんだろう」と思いながら、やめられなかった。
気持ちが落ち着いてきたのは、6週間ほど経った頃だった。特別なきっかけがあったわけじゃない。ある朝、目が覚めて「昨日は彼のことを考えなかった」と気づいた。それだけで、少し楽になった。
今、振り返って思うこと
4ヶ月で何がわかるのか、と言われたら、たしかに何もわかっていなかったかもしれない。でも、わかったことが一つある。
私は「見てもらいたかった」だけだった。夫との間に生まれていた距離を、別の場所で埋めようとしていた。それは彼じゃなくても、誰かに向かっていたかもしれない。
傷ついたのは本当だ。でもその痛みは、自分が何を欲しがっていたかを教えてくれた。悪い4ヶ月じゃなかった、とは——まだ言えないけど、いつかそう思えるかもしれない。
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編集部解説:突然の別れが「特別につらい」理由
婚外恋愛の別れは、通常の失恋よりも回復に時間がかかると言われます。体験談で語られた苦しさには、構造的な理由があります。
公認されない喪失(曖昧な喪失)
心理学には、周囲から悲しみを認めてもらえない喪失を指す考え方があります。婚外恋愛の別れはその典型で、悲しんでいることすら誰にも言えません。葬儀や慰めといった、悲しみを処理する社会的な仕組みが一切使えない。この「悼めなさ」が、回復を遅らせる最大の要因です。
日常を演じ続けなければならない
失恋の翌日も、家庭では普段通りの顔をしなければなりません。泣くことも、落ち込んだ理由を説明することもできない。感情を抑え込みながら日常を続ける負荷は、悲しみそのものより重くなることがあります。
理由が分からないまま終わる
婚外恋愛は「説明のない終わり方」が非常に多い関係です。理解できないまま閉じられた物語は、何度も頭の中で再生され、いつまでも終わりません。
回復のために現実的にできること
- 連絡手段を物理的に断つ——意志で我慢するより、削除・ブロックの方が確実です
- 書くことで悼む——誰にも言えないなら、送らない手紙を書く。感情を言語化するだけで負荷は下がります
- 身体を動かす習慣を作る——反芻思考を止めるには、思考より身体からのアプローチが有効です
- 回復に時間がかかることを許す——「まだ引きずっている自分」を責めないことが、実は最短の道です
よくある質問
Q. 何ヶ月経っても忘れられません。異常でしょうか?
異常ではありません。婚外恋愛の別れは、半年から1年ほど尾を引くことが珍しくありません。ただし、日常生活に支障が出るほどの不眠、食欲不振、意欲の低下が2週間以上続いているなら、心療内科やカウンセリングの利用を検討してください。事情のすべてを話す必要はなく、「強いストレスで眠れない」という相談で十分にケアを受けられます。
Q. 最後にもう一度だけ会いたいです。
「最後に一度」は、ほとんどの場合、最後になりません。会えば感情が戻り、回復は振り出しに戻ります。加えて、別れを告げた側にとっての再接触は負担であり、あなたの印象を悪い形で上書きすることにもなりかねません。会いたい気持ちは自然ですが、実行しない方が結果的に自分を守れます。
Q. この苦しみを誰かに話したいです。
共通の知人には絶対に話さないでください。噂の起点になります。話すなら、利害関係のない第三者——カウンセラー、匿名の相談窓口、当事者コミュニティなど、守秘性のある場所を選んでください。話す相手を間違えることは、失恋の傷に発覚のリスクを上乗せする行為です。
ハナ|編集長
42歳・既婚・歯科クリニックパート受付
セックスレス3年、会話の少ない夫婦生活の中で「このまま女として終わっていくのかな」と感じた夜に婚外恋愛の世界へ。自身の1年間のリアルな経験をもとに、同じ思いを抱える方へ寄り添う記事を届けます。


